うら田 創業80年史
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44分、気楽かなという思いもあった」 息子が麗澤高校へ入学したのを機に、一はモラロジーの勉強を始めた。忙しい仕事の合間を縫って、月に1度は勉強会にも参加した。勉強会では数人が車座になって道徳を実践することの大切さ、人生をよりよく生きるにはどうすればよいかといったことについて、講話を聞いたり皆で意見を出し合いながら考えを深めたりした。 最初、一は話を聞いているだけだったが、次第に自らの体験について発表することも増えていった。社交的でなく口べたな一にとっては、人前で話すことさえ勇気のいることであり、それだけでも大きな変化と言えた。 商売がうまくいくにはどうすればよいか、障害のある息子を抱えてどのように生きていけばよいのか。日々思い悩む一にとって、モラロジーの考え方に接することは、自分自身を見つめ直し、これからの人生のヒントを得るまたとない機会となった。
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