うら田 創業80年史
48/141

50 同組合では、現在、金沢都ホテルが建つ敷地の一角にあった名産館という施設に各自の商品を持ち寄って販売した。名産館のオーナーが金沢市湯涌温泉の白雲楼ホテルとも取引があったため、同ホテル売店にも商品が並べられた。 その翌年の10月、新装なった金沢駅の地下に金沢ステーションデパートがオープンし、同組合のメンバーも出店の手を挙げた。出店者募集には92店の応募があり、浦田を含む44店に絞り込まれた。ショーケース1本というわずかなスペースにすぎなかったが、浦田にとっては記念すべき出店第1号であった。 金沢ステーションデパートについては当初、出店者から「店が地下にあっては客足が伸びないのでは」と懸念する声もあった。しかし、デパートらしい明るく近代的な雰囲気は多くの市民や旅行客を引きつ金沢市特産品協同組合のメンバーとは長い間、交流が続いた(前列左から2人目が一)

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る