うら田 創業80年史
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91第3章 焼け跡からの再出発 建設計画を進める中で、役員らが熱のこもった議論を交わしたのが3階の活用策だった。せっかくのスペースを何とか有効活用しようと、アイデアを出し合った結果、3階に実演スペースを設けることが決まった。 実演には浦田も協力し、菓子どころ金沢のPRに一役買った。浦田から職人が毎日交代で出向き、加賀舞づるを製造する様子を披露した。観光客は、餅米を薄く伸ばして作った皮に蒸気を当て、適度に柔らかくなった瞬間、素早く生姜風味の砂糖を包み込む繊細な作業に感嘆の声を上げ、販売促進にもつながった。石川県物産協会のメンバーとして東京などの百貨店で開かれる物産展に出店した

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